世界一詳しい、商品コンセプトメイク作成手順

この記事は、商品コンセプトメイクにおける僕なりの思考とノウハウを、極限まで具体化して作業工程に落としたものです。

※初期段階で立てるTwitterのアカウントコンセプトの作り方とほとんど同じです。

構造化コンテンツの神髄ともいえる、すべてが完全につながった手順書になります。
本来は絶対に無料でなど出したくはないです。

が、今回の企画は完全継承会なので、正直ちょっとやりすぎかなと思うレベルで出しています。


重要なのは手順を守ることではなく、商品コンセプトを完成させることです。

僕自身も毎回馬鹿正直にこの手順で作ってるわけではないですが、


実際に僕が考えたりやったりしていることをフルで盛り込み、第三者が分かるように手順化するとこうなります。


なので、手順を守ることに固執しないように注意してください。

もう一度言いますが、重要なのは手順を守ることではなく、商品コンセプトを完成させることを目標に作業してみてください。

目次

用語について

ここを読み飛ばすと記事の内容が意味不明になるので、必ずお読みください。


本文中やワークに、以下のような単語が出てきます。

始点、終点、手段、証明


これらの意味は以下の通りです。

始点=お客の悩み・問題
終点=ベネフィット
手段=ノウハウ、問題の解決手段
証明=実績・第三者の声・正当な文脈

おさまりがよいのでこの単語を使ってますが、定義が必要なので先に記載しておきます。

1. ジャンル選定

まず始めは作りたい商品のジャンルを決めましょう。

当たり前ですが、もう決まってる場合は飛ばしてOKです。


稼ぐ系、恋愛系、転職系、スピリチュアル系など様々なジャンルがあります。

ここでは、

自分が過去にお金、時間、労力を投じたジャンル


を選ぶようにしてください。

リアルかつ深い悩みが出てくるので、有利です。


自分が過去にお金、時間、労力を投じたジャンルをガンガン思い出せる人はそれでOKですが、

そうでない場合は以下の2パターンに分かれます。

1. 稼ぐ系でいく場合
2. 稼ぐ系以外も選択肢に入る場合

1. 稼ぐ系でいく場合

稼ぐ系でいくことが決まっている場合はジャンル選定は不要なので、次の見出し「ターゲティング」まで飛ばして進んでください。

2. 稼ぐ系以外も選択肢に入る場合

稼ぐ系以外も視野に入れたいあなたは、

以下のステップでジャンルを決めていきます。

①経験・価値観の棚卸し
②経験・価値観をかけ合わせてビジネスアイディアを出す
③HARMに該当するものに絞る

①経験・価値観の棚卸し

以下のマインドマップに従ってご自身の経験や価値観を書き出していっていってください。

>> 経験・価値観棚卸ワーク

②経験・価値観をかけ合わせてビジネスアイディアを出す

棚卸したら、それらを掛け算してビジネスアイディアに昇華します。

>>ビジネスアイディア創出ワーク

③HARMに該当するものに絞る

HARMというのは、以下の4種に当てはまるジャンルのことです。

Health:健康(ダイエット、肩こりなど)
Ambition:野心(転職や出世など)
Relation:人間関係(恋愛、結婚など)
Money:お金(稼ぐ系など)

特異な強みでもないのにHARMでもない、

となると初心者がマネタイズすることはかなり厳しいです。

出してきたビジネスアイディアを、この4種に当てはまるかどうかで参入ジャンルを決めてください。



さて、ジャンルが決まったら、ターゲティングに入ります。どんな人をお客さんにするか決めるということですね。


2. 深狭ターゲティング

ターゲティングとは、

どんな悩みの人たちを、あなたのお客にするか決めることです


ここめちゃくちゃ重要です。


お客さんの悩みを解決し、その対価としてお金をいただくのがビジネスなわけなので。

今はターゲット=ペルソナと考えてOKです


さて、ターゲティングの手順は以下の3ステップです。

①顧客リサーチ
②悩みの深堀り
③ターゲット設定

順番に説明していきます。

①顧客リサーチ

すでにあなたがあるビジネスに参入していてお客さんがいる場合は、
その人に話を聞けば顧客リサーチは終了です。

悩みをヒアリングして、徹底的に悩みを把握しておきましょう。


ただし多くの人はお客さんがいないので、

参入ジャンルに関する、過去のある時点での自分=ターゲット

と決定していきます。

そして、以下のワークシートの項目を洗い出してください。

>>顧客の悩みあぶりだしワーク

お客さんに直接聞く場合でも、
過去の自分を洗い出す場合でも、

↑のワークを使用してください。

どうしても自分の悩みが見つからない人へ

その場合は精度が落ちますが競合の発信から、あなたがお客にする人たちの悩みを「推測」します。

具体的には以下のステップです。

①自分が価値提供できるレベルを決める
②競合の発信内容からお客の悩みを特定

①自分が価値提供できるレベルを決める

お客がいない場合、だいたい初心者か初級者のどちらかですので決めてください。

コンテンツすらほぼ買ったことがない人にするのか、

ノウハウは買ってるけど実績がない or 低い人にするのか。

このどちらかを選ぼうということです。


というのも、レベルだけでも決めておかないと調査対象が無限になりますし、

今からコンセプトを作ろうというレベル感の人が、上級者向けに発信できる可能性は低いからです。

【ワンポイントアドバイス
実績がないor低い人は「初級者」狙いがベター

というのも「初心者」を狙うと、

・自己都合の返金は当然
・無意識なテイカー
・投資意識も皆無
・他責思考

こういう感じの層が集まりやすいです。


特に「全部説明します」「寄り添います」

みたいな初心者に寄せすぎた訴求や、


「脳死でバコバコ」「実績ゼロでも余裕」

みたいな爬虫類脳を刺激した訴求をするコンセプト組むと、


ググればいいことでも、wikiかのごとく都度聞いてくるという事態になりやすく、

正直かなり悲惨なことになります。しかも売り上げは低いみたいな。

初心者の域は脱した人を狙っていく方が、
正直ビジネスはスムーズに回りやすいです。

②競合の発信内容からお客の悩みを特定

以下のような手段で競合を特定します。

・Twitterの無料企画によく参加する人のTL
・Brainやココナラのランキング
・TwitterやBrainで検索する

この際、①で決めたお客さんのレベル(初心者 or 初級者)に向けて発信していると想定されるアカウントや彼らが出している商品(有料無料問わず)以外は見なくても結構です。

あくまであなたのターゲットを決めるための調査なのです。

競合をピックアップ出来たら、以下のような項目を確認してお客の悩みを特定してください。

SNSの肩書、プロフ
有料商品の中身
セールスレター
無料商品
公式LINEのメッセージ
ツイート

特にセールスレターや、無料商品が分かりやすいです。

「こんなことで悩んでますよね?」「こんな人向けの商品です」

などの記載が多くの場合存在するので、そこから推測するだけです。


さて、ここまででいずれにせよ「お客の悩み」が列挙されました。

このままだと顧客にリサーチをかけて「悩み」という情報が集まっただけですから、

誰でもできる作業でしかありません。

ターゲティングには、これからのステップが大事です。

②悩みの深堀り

「①顧客リサーチ」で、
顧客の悩みがたくさん出てきましたね。

次は悩みを深堀りしていきます。

この深堀も含めてリサーチと呼ぶ方もいます。

悩みの深堀りは4段階で行います。

悩み  :問題に対して思いわずらうこと
問題  :目標と現実のギャップ=事実
根本原因:問題が発生したおおもとの原因
課題  :目標と現状のギャップを埋める
     ためにやること

これらはすべて違うので、必ず覚えたうえで続きを読みましょう。

多くの人がこれらをごっちゃにしています。

それではターゲットに対する理解が浅いと言わざるを得ません。

ターゲットに刺さる訴求やコンセプトを作成していきたいのであればマストです。

がんばりましょう。

さて、悩みの深堀りの方法ですが、以下の手順でやっていきます。

①悩みを感情ぶちまけてザーッと書く
②悩みに対してなぜ?を4-5回行う
③根本原因を設定する
④根本原因をつぶす課題を設定する


悩みに関しては「①顧客リサーチ」のワークで実施していますね。

そのワークで出てきた悩みに関して「それはなぜか?」と問いかけ、

お客が悩んでいる問題を特定し、さらにその問題が起きる原因を出していきます。


「なぜ?」の問いかけの回数は4~5回の範囲に収めるのがちょうどよいです。

「なぜ?」と問いかける数が増えると粒度が細かくなり、ニッチな深い悩みに近づくからですが、

やりすぎるときりがなくなるので、

マインドマップのツリー数が200を超えたら深堀りは終了でよいでしょう。


原因を深堀りできたら、次は根本原因の設定です。

「結局こういうことだよね」という、悩みが起きているおおもとの原因を見抜いて設定するということです。

ぼーっと眺めていても根本原因は見つかりません。これだ!とあなたがあなたの意志で設定するものです。


全部の悩みに根本原因を設定してるときりがないので、

お客にとって重要度が高い悩みに絞りこむ

ことをやってください。この判断は主観で結構です。

最後に、根本原因をつぶすためにお客がやらないといけないこと=課題を設定します。


こうして説明されてもいまいちピンとこないと思うので、悩みの深堀りワークをやってみてください。

>>悩みの深堀りワーク

この「悩みの深堀ワーク」ができたら、次はいよいよターゲティングという作業の完了です。

③ターゲット設定

ターゲットとして設定する、つまりターゲティングの完了には、

「②悩みの深堀り」だけでは少し足りません。

ターゲティングとして完成させるには、
以下の項目を整理しきる必要があります。

・悩みの深堀り
・問題解決レベル
・求めている未来
  付加価値
  定量価値
・避けたい未来

悩みの深堀りはさきほど説明したので、残りの項目を説明していきます。

問題解決レベル

問題解決レベルとは、お客がどの程度のレベルで悩んでるのかということです。


初心者と上級者では全く異なるはずですね。

初心者、初級者、中級者、上級者に便宜上分けて設定するとよいでしょう。

レベル感のイメージとしては

初心者:月収0円、商品もあまり買わない
初級者:月収0~10万円未満、商品は割と買う
中級者:月収10万~100万、Twitterローンチメイン
上級者:月収100万~500万、リストマーケメイン
超級者:月収500万以上

こんなイメージで大丈夫です。

求めている未来

求めている未来とは、要はベネフィットのことです。


付加価値と定量価値の2つに分けて考えるとわかりやすいです。

定量価値:XXX円稼げる
付加価値:簡単に、早く、わかりやすく、確度高く など

すごくざっくりいうと、こう覚えておけばOKです。


「①顧客リサーチ」で悩みを洗い出すワークをやったと思いますが、その中に項目としてありましたね。

ベネフィットも「それはなぜ?」という形で悩み同じように、理由を深掘りしておきましょう。


その理由は、その方がお客に刺さる訴求ができるからです。

「なんで月10万欲しいの?」

に対しての理由が

「生活に余裕ができるから」

だとすると、

「月10万稼いで生活に余裕が欲しい」

こちらがこのお客が求めているベネフィットになりますね。

するとどうでしょう。

「10万稼げるよ~」というだけの訴求と、

「10万稼いで生活に余裕をもたらしましょう」

という訴求では、このお客に対しては後者が刺さりますよね。


なので必ず深掘りしてください。

避けたい未来

避けたい未来というのは「恐怖」ともいわれます。

人は何かを得るよりも、失う恐怖の方がはるかに大きいです。

恐怖をあおり商品で解決するぞと訴求すれば、
お客は動く=商品購入に向かいやすい…

ということです。


「①顧客リサーチ」で悩みを洗い出すワークをやったと思いますが、

この恐怖もその中に「避けたい欲」としていれてありましたね。

恐怖も「それはなぜ?」という形で悩み同じように、深掘りしておきましょう。

得たい欲、避けたい欲の深堀りフレームワーク

得たい欲と避けたい欲には、それぞれ種類があります。

漠然と書くのではなく、以下のフレームワークに沿って書いていくとお客が本当に得たい or 避けたい欲があぶりだされるのでぜひ活用ください。

得たい欲】
罪悪感の抹消、自由、幸せ、楽しさ、成功エネルギー、承認、希望

【避けたい欲】
未知、恥、失敗、欠乏、孤独依存、裏切り、愛、病、死

以下のターゲティングのワークで事例を出しておきますのでそちらでご理解ください。

ターゲティングワーク

ターゲットの設定を完了するには、以下のワークを行っていきます。

>>ターゲット設定完了ワーク

このワークが整理できれば、ターゲティングは完了です。


3. ユニークな解決手段=ノウハウの設定

ターゲティングが終わったら、次は自己リサーチをおこないます。


顧客の抱える悩みや理想、恐怖が分かったので、

次はそれを解決するノウハウが必要ですよね。

自分にお客の悩みを解決できる実現性があるかの確認

こちらをやるためのステップだと思ってください。


要はユニークな解決手段=ノウハウの設定を行うために、自己リサーチを行うということです。

手順は以下の2ステップです。

①自分の経験の洗い出し
②価値への転換

①自分の経験の洗い出し

参入ジャンルに関係なく、以下の内容を洗い出していきます。

・実績や結果
・得意なこと
・珍しい経験
・時間をかけたこと
・気づいたらやってる癖
・すごいねと言われること
・変わってると言われること
・本気で学びたい知識やスキル
・悩んでいたが解決していること
・無意識のうちにやっていること
・過去に買ってきた教材やコンサル

自分の経験を洗い出すには、以下のワークをご利用ください。

>>自分の経験の洗い出しワーク

こちらのワークにテンプレはないので、思いつくまま書き出しきることのみが重要です。

②価値への転換

ここですね。

多くの方がここで「強みがない」などと言って話が終了します


それは多くの場合「ただの勘違い」だとここで言っておきましょう。


さて、先ほど洗い出した自分の経験を、お客の問題解決に生かせるように転換していきます。

あなたの経験や強みそのものでお客の悩みを解決するのではなく、お客の価値になるように生かすのです。

ここでいう「価値」とは何かというと、

お客の問題解決力

のことを指しています。

ターゲティングで把握したお客の悩み/問題/根本原因/課題に対しての解決手段を提示するのですが、

商品コンセプトで提示するべき解決手段=ノウハウがどういったものかイメージがついていない人が非常に多いので、まずそちらを解説します。

悩みの解決手段とは?

そもそもここでいう「解決手段(=ノウハウ)」とは何でしょうか?

「お客の悩みが解決する手段(=ノウハウ)」としか理解しようとしない人が多いです。

もちろんあってるのですが、解像度が荒すぎます。


商品コンセプトの文脈における解決手段とは、

お客の抱える悩みの根本原因をつぶすことができる、コンテンツビジネスの実行手段の一部、または切り口

と考えてください。あなたがお客に提示する実行手段の一部であり、切り口です。


集客に特化した商品のコンセプトを作るには、コンテンツビジネスを集客+教育+販売という切り口で分けて理解し、そのうえでセンターピンは集客だと言うのです。


心理学に特化した商品のコンセプトを作るには、コンテンツビジネスに心理学が生かせることを理解し、そのうえでセンターピンは心理学だと言うのです。


集客やら心理学やら自動的にセンターピンになるのではなく「センターピンはXXXだ!」とあなたが判断し、あなたの責任でお客に提示するのです。


つまりコンテンツビジネスを構成要素に分解して理解できていない限り、解決手段=ノウハウは設定できないのです。

解決手段=ノウハウ=お客に提示する切り口です。いいですね。

価値への転換

さて、解決手段そのものの話が長くなりましたが、本題に戻しますね。


いまからやることは、自分の経験を価値に転換する作業です。

いいですか、ここ重要です。

自分の経験や強みがそのまま解決手段になるのではありません(大抵の場合は)


たとえば普通に会社員やってきて、コンテンツビジネス一度もやったことがない人に、

「お客の悩みをストレートに解決できる経験や強み」などある方がめちゃくそラッキーだと思いませんか?


そうではなく、お客の悩みの解決に生かせないか?と考えるのです。


つまり自己リサーチで洗い出した内容を生かす形で、解決手段を作るのです。


解決手段の設定は、ただ教材で学んだことだけだと既視感満載で、あなたの経験や強みだけだとそもそも解決手段にならなかったりしてうまくいきません。

なので、

一般論+自分の経験や強み

このフレームワークで解決手段を作っていきます。

具体的にどのようにして自分の経験を価値=お客の問題解決に転換するかですが、

例えば自分に「顧客の悩みを30人分ヒアリングし、深掘りしまくった」という経験があるとします。

あとは一般論の顧客リサーチを教材などで学びさえすれば、

「顧客の情報を深堀りして正確にインサイトを特定する、顧客丸裸リサーチ」

などといった解決手段ができます。


一般論+自分の経験や強みをパッケージ化して1つの解決手段にしているのです。

【パッケージ化とは?】
複数の物事を一つにまとめて名前を付けること

こうすることで、自分の強みを生かした解決手段になるので実現性が担保されつつ、ターゲティングによってニーズが担保されている状態になりますよね?


さて、ここからも重要です。

この手段で問題が解決するという証明を提示できない状態でもいいから、解決手段を設定するのです。

仮に自分の経験または一般論についての知識が不足しているなら、まず教材から学んだり、実際に経験を積めばOKです。
その後商品を出したり無料企画をすればいいのです。

いいですね。

ここではじめて自分に必要なものが見えてくるので、明確な目的をもって自己投資するんですよ。


あとはこちらのワークを実行し、自分の経験をお客の問題解決手段に転換していきましょう。

>>価値の転換ワーク

このワークが完成すれば自己リサーチは終了です。


4. 商品コンセプト仮組み

いよいよここからは、コンセプトを形にしていく段階です。

これまで、

参入ジャンルを決め、
ターゲティングで理想と悩みを把握し、
自己リサーチで解決手段を決めましたね。

実はここまでくれば、商品コンセプトの仮組みが可能です。

悩みと理想、解決手段の案があるわけですからね。


なのでこのステップで行うことは、

自分が組める商品コンセプト案を複数出して、検討材料にする

こちらをやっていきます。

何かを決定するときは絶対に複数の選択肢から決めるんです。

でなければそれは決め打ちであり、勘であり、再現性0%です。

たまたま思いついた商品コンセプト案たった1個で、本当に勝てますか?

必ず複数、商品コンセプト案を出しましょう。


「ほかの案は頭の中で考えてなしにしました」という人がいますが、

明らかにダメな案を除き「商品コンセプト案」として形に出して同じ条件で明確に比較しないと、

正確な意思決定はできません。

【余談】
この「比較検討」というフェイズをことごとくすっ飛ばす人が多すぎます。

比較というのは同じ条件同士のものを、原則3つ以上で比べて初めて比較と言えます。

特に初めてコンセプト決めますという場合、

「未経験の人が頭の中だけで1個に決定したコンセプト案」なわけですよ。

断じて信用してはなりません。

「独自性があり、かつ自分の気持ちもブチあがるコンセプト案」でもない限りは比較検討をオススメします。



自己リサーチで行った「価値の転換ワーク」をみながら、コンセプトの構成要素を埋めていき、コンセプト案をいくつか出しておきましょう。

もちろん他のワークも必要に応じて見返して結構ですが、

正確に進めていれば「価値の転換ワーク」だけを見ながら、問題なく仮組みできます。

>>コンセプト仮組みワーク

このワークができればコンセプトの仮決めは終了です。

次は、自分が仮決めしたコンセプトと競合のコンセプトを比較して、

勝算があるか(=ポジションをとれるか)を比較検討していきます。


5. 競合リサーチ

ここまでお客と自分を深堀りして、
悩みを解決できそうだぞというのがわかりました。

そしてコンセプトの仮組み案を複数出してきました。


次は、本当にそのコンセプトで発信して勝ち目があるのか?

について把握するために、競合リサーチを行います。
競合リサーチは以下の3ステップです。

①競合の把握
②競合の観察
③情報整理

主に見るべきは商品のコンセプトです。商品コンセプトの比較をするのですから、これは当たり前ですね(笑)

①競合の把握

競合リサーチをするには、競合の存在を把握するところが最初です。

なので、まず競合を見つけてきます。

競合は以下の方法で探せます。

「ターゲットを、競合の発信から探す」ときの手順と同じですが、再掲しておきます。

・Twitterの無料企画によく参加する人のTL
・TwitterやBrainでKW検索
・Brainやココナラのランキング

基本はこのあたりから調査対象となる商品を見つけていきますが、自分のターゲットと同じ「問題解決レベル」の競合に絞るとよいです。

つまりあなたが「初級者」ターゲットなら初級者向けに発信していると思われる競合の商品に絞ります。

ターゲット層が明確に異なる競合を調べても、ポジションを争う相手のリサーチとしては大きな意味がないからです。

参考のために見るのはもちろんいいんですが、それは適宜ご自分で。

このリサーチはあくまで「競合」のリサーチです。

②競合の観察

競合が見つかったとして、じゃあどこを見ればいいの?という話になると思うんですが、

以下のポイントに絞ってみていきましょう。

SNSの肩書、プロフ
有料商品の中身
セールスレター
無料商品
公式LINEのメッセージ
ツイート

このくらい見ておけば大丈夫です。

「こんな悩みの人のための商品です(=悩み)」
「この商品はこんな内容です(=ノウハウ)」
「XXXな世界にご案内します(ベネフィット)」

というのがいろんなところに書いてあるので、そこを探してみればいいだけです。

③情報整理

ここまでで、競合のどこをどう見ればいいか分かったと思うので、最後に「どんな項目で情報をまとめるか」をお話しします。

コンセプト
 始点、手段、終点、証明
・競合に対するお客の”不”
 不満、不足、不安、不便、不快
・数字
 売上(商品の価格、商品数、リスト数)
(・導線
 集客→教育→販売の各メッセージやコンテンツ

これだけ見れれば十分です。

重要な点として、項目が多いのでいまいちわからないこともあると思います。

特に商品が表から見えないとか、証明ってどれだ?とかですね。

わからないところは無駄に止まらずサクサク次に行ってください。いいですね。

【ポイント】
分からないところで止まらない!
サクサク次へ行く。

数字や導線は商品コンセプト段階では直接は使いませんが、

売り方を考えるときに見るので、余裕があればこの段階で見ておきましょう。

競合リサーチワーク

さて、競合リサーチの手法がわかったところで、例によってワークシートです。

>>競合リサーチワーク

6. コンセプト評価

いよいよ、お客×自分×競合の3種類の登場人物が出そろいましたね。

この3種類に対してリサーチや深堀り、情報の整理を行ってきました。

なので精度高くコンセプトが決定できるというわけです。


このパートでは、自分のコンセプト案と競合コンセプト案を比較し、勝ち目があるかを判断します。

勝ち目がない場合はそこからさらに「ずらす」ということも検討します。

勝ち目を確認する際に見る観点は主には「ポジション」です。

ポジション=付加価値×定量価値×解決手段

競合と手段が被ってないか?
被ってるならベネフィットが負けてないか?

を見ます。

手段が全然異なればベネフィットが負けてても問題ありません。

例えば「リサーチを教えます!月5万目指せます」

という人は、

「集客を教えます!月20万目指せます」

という人とのかぶりは気にしなくてOKです。


「精鋭集客を教えます!月20万目指せます」

という人と

「尖鋭集客を教えます!月10万目指せます」

という人は「一緒やんけ」となるのでポジジョンが被ってます。

後者の尖鋭集客を教える人は負けます。ほかの手段を足したりまったく別のにした方がいいですね。

ポジションは、イメージでも理解しておきましょう。

こんな感じで縦軸と横軸のマップみたいにしてイメージしてもらえるとわかりやすいですね。

ポジションはよく「見込み客の頭の中に自分のサービスのユニークさを位置づけることだ!」とか言われるのですが、

それは「ポジショニング」という活動のことであり、「ポジション」の説明ではありません。


次に、例えばこれがハンバーガー市場のポジショニングマップだったらこんな感じになります。

この軸は市場によって変わります。

要はいろんな軸によって相対的に会社やサービスの位置関係を把握し、自分はどこに陣取るか決めようぜ=ポジションということです。

勝ち目があるかどうかの判断

単純に自分のコンセプト案と競合のコンセプトリサーチ結果を並べてみればいいのですが、

「勝ち目がある」の判断基準をお話しします。

それはズバリ言うと、

根本原因がユニークである
または
手段がユニークである

かつ

ベネフィットを失っていない

この軸で判断します。


根本原因がユニークというのは、「競合が指摘していない根本原因」であることです。

例えば、以下のような内容です。

「あなたが集客できないのは、”没入”させられてないからです」

「没入さえさせてしまえば少ないお客でも実績ゼロでも月5万は楽勝です」

あまりこのような主張をしている人はいませんし、ベネフィットもしっかりありますね。

ポジションが取れてるという状態です。

根本原因がユニークなら解決手段も自動でユニークになることが多いです。



手段がユニーク、というのは「競合があまり主張していない手段」であることです。

例えば、以下のような内容です。

「脳科学をもちいたメソッドでお客の感情・行動を100%レベルでコントロールし月30万の世界に導きます」

とか言われたらどうですか?あまり見かけませんし、

「え??え???マジすか…すごぉ…」

ってなりますね。当然ベネフィットも失っていません。

これも、ポジションが取れてるという状態ですね。

コンセプトを評価する際は、非常に重要なポイントになりますので必ず確認してください。


次に、持ってきたコンセプト案ではちょっと勝ち目がないな…となった場合を考えていきます。

勝ち目がない場合、ずらしにいく

コンセプト仮組み案と競合のリサーチ結果を比較してみて、コンセプト仮組み案に勝ち目がない場合、ずらしてポジションを獲得できないかを考えます。

自分のコンセプト案たちに対して、以下の問いを投げていきます。

競合と同じ悩みを別の手段で解決できないか?
競合と同じ手段で別の悩みを解決できないか?
競合の不をつぶすコンセプトにできないか?
解決手段のかけ合わせはできないか?

ずらした結果ベネフィットが消えたり減少したら、まったくニーズがなくなるので注意しましょう。

コンセプトの評価ワークはこちらから↓

>>コンセプト評価ワーク

次はいよいよコンセプトの決定です。

7. 商品コンセプト決定

商品コンセプトの完成

いよいよコンセプトを1つに決めていきます。

コンセプト案で出てきたものの中から選ばなくても、複数を合体させてもよいですし、ずらして別のものにしてもいいのですよ。手段に固執しないことです。

コンセプト作成時の注意

証明とは、実績、第三者の声、正当な文脈です。

多くの方は現在の時点で足りないでしょう。

だからコンセプトを一度組んだら、市場に対して無料で価値提供をしたりして、証明を取りに行きましょう。

初心者向けに企画をバズらせるポジションをとる場合の例

バズってる企画を徹底的に分析すればいいです。

企画を出す前のツイート、企画ツイート、配るコンテンツ、サムネイルなど分析対象に事欠くことはありませんよね。

「500RT以上のバズ企画を10個完全分析してわかったバズる企画完全テンプレート&実例」

などを固定ツイートからプレゼントするとよいでしょう。

多くの方が「いま自分が持ってる経験がないから」という理由でストップしてしまうのですが、行動して経験を積むまでなのです。

リサーチをお客の問題解決手段とするポジションをとる場合

リサーチをお客の問題解決手段とするポジションを狙いに行くコンセプトでいくと決めたのに、

自分があまりリサーチに詳しくない場合があったとします。

つまり自分にお客の悩みを解決する力がないということですね。

リサーチについての教材や書籍で一般論を学ぶ

自分でリサーチの経験を積む

ということをやってください。

例えば、あなたが洗い出したターゲットの悩みの中に「顧客リサーチの手法と必要性を理解していない」

という内容があれば、あなた自身が徹底的にお客の悩みを洗い出せばよいのです。

お客がいないなら自分の悩みを徹底的に深堀りしたり、競合のセールスターや有料商品、無料企画などを見まくって悩みを特定し、それを深堀しまくるということです。

リサーチのやり方が分からない人が人にリサーチを学べ!というのは、あまりも文脈が崩れています。

だからお客に「リサーチを学べ!」というならば、あなた自身がまず徹底的にリサーチをしましょうよ?というだけの話です。

商品コンセプト 完成ワーク

最後のワークです。

商品コンセプトメイクの作成です。

>>コンセプトメイク完成ワーク

こちらが完成すれば、商品のコンセプトは完了です。

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